日本の金融理論教育をリードするシグマインベストメントスクール


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シグマインベストメントスクール 30年のあゆみ

私たちシグマベイスキャピタル株式会社は、1990年7月に「シグマインベストメントスクール」を開校し、企画・運営を行っています。

このコーナーでは、当社の30年のあゆみを振り返るとともに、現在取り組んでいるプロジェクトをご紹介します。

1990年4月(平成2年4月)

picture 私たちシグマベイスキャピタル株式会社の前身である、有限会社シミズ・インターナショナルが、西麻布の店舗付マンション1階で誕生しました。10坪ほどの小さなオフィスで、設備は机・椅子・電話とファックスだけでしたが、外観はブティック風でした。

1990年7月(平成2年7月)

picture 有限会社シミズ・インターナショナルが改組され、シグマベイスキャピタル株式会社を設立しました。

その後、飯田橋駅近くの神楽坂通りに面するオフィスビルに移転しました。隣り合うオープン・スペースが画廊になっていたので、ちょっとお洒落な雰囲気でした。


シグマベイスキャピタル誕生の地「神楽坂」





1990年9月(平成2年9月)

「学習課程の航海図」としてシグマ業務検定委員会により、金融業務ごとに資格認定基準(Σ1級、Σ2級、Σ3級)が制定されました。 これ以降、シグマインベストメントスクールのカリキュラムはすべてこの基準に基づき編成されることになり、現在に至っています。

シグマ業務検定委員会は、当時は次のメンバーで構成されていました(敬称略、所属・役職は当時のもの)。

委員長 清水正俊 (シグマベイスキャピタル代表取締役社長)
委員  小林靖弘 (日本長期信用銀行副頭取)
委員  三浦良造 (一橋大学商学部教授)
委員  倉澤資成 (横浜国立大学経済学部教授)
委員  堀内昭義 (東京大学経済学部教授)
委員  辰巳憲一 (学習院大学経済学部教授)
委員  晝間文彦 (早稲田大学商学部教授)
委員  米澤康博 (横浜国立大学経済学部教授)
委員  須田美矢子(学習院大学経済学部教授)
委員  大村敬一 (法政大学経済学部教授)
委員  青山 護 (横浜国立大学経済学部教授)

シグマインベストメントスクールの教育体系

1990年10月(平成2年10月)

picture シグマインベストメントスクールを開校しました。

同時に、第1期専門科(通学制スクール)が開講されました。専門レベルであるスワップコースΣ1級、フューチャーコースΣ1級、オプションコースΣ1級の3コースでした。この後、コース数を増やしながら3か月毎に専門科が開講され、現在に至っています。第1期から第3期までは専用教室がなかったため、貸会議室で開催していました。

この頃の受講生の中には現在、金融機関のトップや幹部としてご活躍されている方々も多くいらっしゃいます。

初期の専門科パンフレット


通学制スクール(専門科)のご案内
現在開講しているコース一覧

1991年7月(平成3年7月)

picture 専用教室を保有するため、オフィスを文京区本郷3丁目に移転しました。「受講生一人にパソコン一台」の授業スタイルがこの時スタートしました。

当時、表計算ソフトの主流であった Lotus1-2-3 を使って、ブラックショールズモデルをプログラミングする「Lotus1-2-3で、ブラック・ショールズ方程式」のコースが好評を博しました。

各種セミナーや受託研修へのニーズも高まり、この分野での活動も本格化し始めました。

 ブラック・ショールズ式
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1991年9月(平成3年9月)

picture 岡本行夫氏をシグマベイスキャピタル株式会社非常勤取締役並びにシグマインベストメントスクールアドバイザーとしてお迎えしました。岡本氏が1991年1月に外務省北米第一課長を最後に退官し、株式会社岡本アソシエイツを設立すると同時に、国際交流基金参与としてご活躍を始めた直後でした。

岡本氏は海中写真撮影家としても有名で、エジプト沖の紅海で毎年海中写真を撮影しています。その内の1枚をご紹介します。

氏の在エジプト日本国大使館1等書記官時代、若き日の中東和平への思い入れが、この平和で豊穣な海には残っているのかもしれません。


岡本行夫氏からいただいた海中写真


1991年10月(平成3年10月)

太陽神戸三井銀行金融商品開発部から若手部員1名をトレーニーとして受け入れ、商品開発知識を勉強して頂きました。

1992年4月(平成4年4月)

専門科に加え、初級レベルの研修用に通信教育がスタートしました。スワップコースΣ3級、フューチャーコースΣ3級、オプションコースΣ3級の3コースを新規開講しました。

この3コースは、この年、大手都銀、地方銀行、証券会社、生損保をはじめ130を超える企業様から社員向け研修教材として新規採用されました。

通信教育・eラーニング講座のご案内
開講中の講座一覧

1992年9月(平成4年9月)

1992年11月の米国大統領選の直前、岡本行夫氏による「現職ジョージ・ブッシュ vs. 挑戦者ビル・クリントン勝敗予測セミナー」が開催されました。

ブッシュ共和党政権から民主党政権に変わった場合、日本に不利となるのではとの懸念が強まっていた時期でもあったため、100名を超える金融機関幹部の皆様で満席状態となりました。

岡本氏には、1996年(平成8年)第一次橋本政権の内閣総理大臣補佐官就任まで、スクールの発展にご協力頂きました。この間、国際情勢と金融市場関連の特別講義も行って頂きました。岡本氏は現在、米国マサチューセッツ工科大学国際センター・シニアフェローとしてご活躍中です。

1992年10月(平成4年10月)

この頃、東京市場における円/円スワップ取引の拡大に伴い、円/円スワップの実勢金利水準の重要性が増していました。シグマインベストメントスクールは、円金利の責任者である日本銀行営業局に対し、「東京スワップ・レファレンスレート(T.S.R)」という名称で実勢金利水準を公表し、スワップ市場の透明性を確保する制度創設の提案を行いました。

スワップ市場の重要性に鑑み、この提案に積極賛同の意を示して下さったのが中曽宏氏で、現在日本銀行副総裁としてご活躍中です。

その後、共同通信社と大手主要銀行の協力の下、LIBOR 決定方式にならい、毎日、“テレレート17143ページ” に T.S.R が公表されることになりました。1年後には、ドル/ドルスワップ・レートの T.S.R も追加公表されることになりました。

1993年4月(平成5年4月)

米国テレレート社と、テレレートのオプショナル・サービスとして「東京市場アービトラージ・トレード情報(情報名 ABITRA:Arbitrage Trading Analysis)」を毎日提供する契約を締結し、ABITRA の提供が始まりました。

1年後には内容が拡充され、情報名も「東京市場基本情報(情報名 FATOM:Fundamental Analysis of Tokyo Markets)」に変更された上、テレレートの基本情報になりました。

1993年10月(平成5年10月)

中級レベルの通信教育を新規開講しました。スワップコースΣ2級、オプションコースΣ2級の2コースです。

この後、様々な分野における初級あるいは中級の通信教育コースを新規開講し、現在に至っています。

1996年9月(平成8年9月)

橋本内閣による「日本版金融ビッグバン」への期待に伴い、金融関連の出版物が急増し始めていました。

シグマインベストメントスクールでもデリバティブ、金融工学分野を中心に、「金融職人技シリーズ」というシリーズ名の下、専門書の出版を始めました。

デリバティブ関連の出版も、金融デリバティブからクレジット・デリバティブ、電力デリバティブ、保険デリバティブ、天候デリバティブ等の誕生にあわせ、時代の先陣を切る出版を行いました。

出版物のご案内
「金融職人技シリーズ」書籍一覧

1997年11月(平成9年11月)

マイロン・ショールズ教授(スタンフォード大学)とロバート・マートン教授(ハーバード・ビジネススクール)が、オプション取引拡大の原動力となった「ブラック・ショールズ方程式」に関する研究でノーベル経済学賞を受賞しました。フィシャー・ブラック教授(マサチューセッツ工科大学スローンスクール)は、残念ながらこの2年前に癌で亡くなっていたため受賞条件を満たしていませんでした。

オプション理論がノーベル経済学賞の対象とされた効果で、専門科オプションコースが盛況を博しました。

通学制スクール(専門科)「オプションコース」ご案内

1998年5月(平成10年5月)

この頃、相次ぐ大手金融機関の破綻を背景に、信用リスクに対する関心が高まっていました。

信用リスク研究の世界的権威であるエドワード・アルトマン教授(ニューヨーク大学スターン経営大学院)を日本にお招きし、「アルトマン教授による信用リスク管理セミナー(同時通訳付き)」を開催しました。会場となった東京麹町のダイヤモンドホテルのホールは、参加者で大盛況となりました。

同時に、教授の著書が「クレジットリスクマネジメント」という邦訳タイトルで、シグマインベストメントスクールから出版されました。今では、信用リスク管理の古典的教科書となっています。

1999年10月(平成11年10月)

株式会社格付投資情報センター(R&I)と共催で双方の顧客企業様向けに、「信用格付け手法の実務3日間コース」を開催しました。

2001年1月(平成13年1月)

picture 中国の北京市朝陽区に「北京シグマ培訓有限公司」を設立し、「シグマインベストメントスクール北京分校(シグマ北京分校)」を開校しました。

鄧小平氏の改革開放路線を引き継いだ江沢民主席の下、中国では各種制度改革・規制緩和が進められていました。中国金融当局は、中国の銀行に対して、外国為替デリバティブ取引の規制緩和を行いました。

シグマ北京分校では中国の銀行員向けに、北京、武漢や香港の大学教授による研修や、シグマインベストメントスクールの通信教育コース(中国語訳)を使った研修を行ないました。最初に使用した通信教育は、「デリバティブ(金融派生商品)入門コース」でした。

 「北京シグマ培訓有限公司」会社案内

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2002年3月(平成14年3月)

シグマ北京分校は、中国の中央銀行である中国人民銀行金融研究所における研修カリキュラムの一部を担当しました。また、中国証券業協会と共同で、証券アナリスト試験対策講座の準備も始めました。北京以外の都市での活動も始め、遼寧省大連、河南省の省都鄭州・開封、四川省の省都成都などの銀行研修部訪問も行いました。

地方都市間の航空便は、墜落の噂が絶えないお国柄です。北京空港を常に起点にしなければならず、地方出張もそれなりの苦労を伴うものでした。

2002年9月(平成14年9月)

金融ビジネス英語の通信教育として、「英語で学ぶ金融知識コース」を開講しました。これを契機に、シグマインベストメントスクールによるビジネス英語教育が始まりました。

金融英語・ビジネス英語のコースご案内
「英語で学ぶ金融知識コース」カリキュラム

2003年1月(平成15年1月)

通学制スクール(専門科)が、第50期を迎えることが出来ました。シグマインベストメントスクール開校から12年半経過しました。

2003年6月(平成15年6月)

シグマ北京分校の活動が少しずつ進み始めたところで、2003年3月に胡錦濤氏が国家主席に就任しました。これを境に、江沢民主席時代の改革開放路線に修正が加えられ始め、検閲制度の強化も始まりました。教育事業は行政上、思想監視当局の管理下に置かれているため、テキストや講義内容の検閲強化等業務環境の悪化が強く懸念され始めました。金融制度改革も逆行を始めました。

このため、開校後わずか2年半で中国から撤退することになりました。

2004年4月(平成16年4月)

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公開型の「新入社員研修3日間コース(第1回)」を開講しました。特に、新入社員の採用数が少ない企業様にご活用いただけました。

これ以降、シグマインベストメントスクールでは春の恒例行事として毎年開講しています。

当時の新入社員研修パンフレット

新入社員・新規配属者・内定者向け研修のご案内

2005年8月(平成17年8月)

小泉首相の「郵政解散」を受けた総選挙で自民党が大勝し、株価の急上昇が始まりました。

これを背景に、専門科の「ポートフォリオ・マネジメントコース」や「証券アナリスト資格試験対策」のセミナーが賑わいました。

2008年9月(平成20年9月)

米国での「サブプライムローン問題」に端を発する2008年9月のリーマンショック発生を契機に、世界金融恐慌の懸念が深まりました。

我が国の金融機関も業務縮小を余儀なくされ、金融・証券人口も減少を始めました。これに伴いシグマインベストメントスクールの業務も縮小を始めました。

2009年1月(平成21年1月)

1993年以降テレレート上に提供してきた「東京市場基本情報(情報名 FATOM:Fundamental Analysis of Tokyo Markets)」が、米国テレレート社の改組・再編に伴い終了しました。

2011年3月(平成23年3月)

東日本大震災によりシグマインベストメントスクールも生徒数が激減する等、大きなダメージを受けました。研修費の大幅カットに踏み切る金融機関も多く、ビジネス的にも大きな試練の時期を迎えました。

2012年3月(平成24年3月)

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長らく空席であったシグマインベストメントスクールのアドバイザーとして、ヘッジファンドビジネスの専門家であると同時に、スイスのプライベートバンク業界に太いパイプと人脈を持つフィリップ・オクスナム氏(ジュネーブの投資顧問会社社長)をお迎えしました。投資教育や業務面でご協力を頂き始め、現在に至っています。



2013年2月(平成25年2月)

冊子による通信教育に加え、eラーニングを開始しました。

eラーニングコースの第1号は、日本証券アナリスト協会が新しく始めた「プライベート・バンカー(PB)資格試験制度」に向けた試験対策コースです。資格に対応した形での、「シニアPB資格取得コース」「プライマリーPB資格取得コース」「PBコーディネーター資格取得コース」の3コースを開校しました。

その後、「証券外務員一種、二種試験対策コース」「金融機関のリスク管理 基礎知識コース」「日経225オプション・トレーディング 初級/中級コース」をはじめ、様々な eラーニングコースの開発を精力的に行っています。

通信教育・eラーニング講座のご案内
プライベートバンカー(PB)資格試験対策講座のご案内
外務員(証券外務員)資格試験対策講座のご案内

2013年4月(平成25年4月)

個人投資家層の拡大にあわせ「シグマ個人投資家スクール」を開校しました。

シグマインベストメントスクールの長年にわたる研究成果・教育ノウハウと講師陣を当スクールにも総動員しながら、質の高い個人投資家教育を目標としています。

「シグマ個人投資家スクール」トップページ

2014年9月(平成26年9月)

企画提案型研修の推進を目指し、「シグマ研修プランナー」が活動を開始しました。

シグマ研修プランナーは、お客様企業の社員教育理念と目的を実現するための包括的かつ具体的カリキュラムの立案と、これに基づく研修の遂行を使命とするものです。

2014年10月(平成26年10月)

picture 「シグマ個人投資家スクール」サイトのロゴ・デザインの募集を行い、採用作品が決まりました。

2014年11月(平成26年11月)

picture 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会の法人賛助会員になりました。また、認定教育機関として認可を受けました。
多数の講座がFP継続教育対象講座として指定されているほか、セミナーも開催しています。

当社ならではの金融や投資に強い一面を活かし、独自性の高い講座やセミナーを多数開講しています。現在活躍されているFPの皆様のスキルアップにお役立ていただくほか、一般投資家の資産形成の一助となると考えています。

FPの方へ:継続教育講座・セミナーのご案内

2014年12月(平成26年12月)

通信教育がeラーニングコースも含め、40コースに達しました。

受講生の多様なニーズにお応えできるよう、開発スピードを速めています。

2015年1月(平成27年1月)

研修プランナー活動の一環として、「ファイナンス研修プログラム」を大幅に拡充しました。

あらかじめ用意されている様々な研修カリキュラムを合目的に組み合わせることにより、受講生のレベルや研修目的に合致する研修設計を可能とするプログラムです。「新入社員・新規配属者対象:財務分析&ファイナンス研修」、「高度金融専門職を目指す:コーポレート・ファイナンス理論とその実践研修」などが一例です。

日本全国「どこへでも、いつでも、誰にでも」の出張研修を可能としました。

受託研修・講師派遣サービスのご案内

2015年2月(平成27年2月)

シグマベイスキャピタル株式会社のホームページをリニューアルしました。

新ホームページは最新のネット技術を使い、「会社案内」「シグマインベストメントスクール」「シグマ個人投資家スクール」の3部構成となっています。

タブレット端末・スマートフォンへの対応並びにソーシャルメディアとの親和性を向上させ、ご利用環境を大幅に改良しました。

2015年10月(平成27年10月)

通学制スクール(専門科)が、第100期を迎えました。シグマインベストメントスクール開校から25年で大台に到達しました。

2018年3月(平成30年3月)

長年当社の教室で開催していた専門科の授業を、「通信制スクール」と題してeラーニングで受講可能にしました。講義のレベルをイメージしてもらえるよう、受講の前提となる数学知識などを具体的に説明するよう、工夫しています。

これにより、時間・場所を限定せず、当社の最高峰のプログラムをご利用いただけるようになりました。

2018年7月(平成30年7月)

M&Aや資本政策(増資、株式公開、非公開化)のニーズの高まりを受けて、通学制スクール(専門科)「企業価値評価実務コース」を新たに開講しました。

通学制スクール(専門科)「企業価値評価実務コース」ご案内

2019年3月(平成31年3月)

eラーニング講座の開講を加速していきます。「リスク管理」「金融政策」の講座を新にリリースし、最高峰の専門科につながる講座体系を強化しました。

2020年4月(令和2年4月)

新型コロナウィルスの感染拡大は、当社の教育環境にも大きな影響を与えました。この対応として、専門科、セミナーを含む大多数のプログラムをオンラインで配信するとともに、時間を選ばすに利用できるアーカイブ受講を可能にしました。

現在では、3分の2以上のお客様にオンラインでご受講いただいています。また、教室・オンライン併用により、対面受講のニーズにも対応しています。

2020年10月(令和2年10月)

シグマインベストメントスクールの開講以来、長年にわたりご愛顧いただいた「ポートフォリオ入門」「金融数理」「仕組み債」「オプション」「スワップ」の講座を続々とリニューアルしました。

変動金利の指標であるLIBOR(ライボー)の公表停止に備え、最新動向の反映を加速しています。