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ストラクチャード・ファイナンス用語辞典

プロジェクトファイナンス

プロジェクトファイナンスは、借入人の信用力ではなく、特定のプロジェクトのキャッシュフロー事業収益に着眼して行われるノンリコースローンです。返済は、プロジェクトのキャッシュフローに依存し、担保はプロジェクト資産となります。

通常、必要資金額が巨額になるためシンジケートローンの形態がとられます。プロジェクトファイナンスが対象とする代表的事業として、石油・LNG(液化天然ガス)等のエネルギー資源開発事業、銅・ニッケル等の金属資源開発事業、各種発電事業、道路・鉄道・病院等のインフラ事業があります。

一般に、大きなプロジェクトの資金調達においては、投資リスクを限定するためのスキームが必要となります。このような場合、新規投資を行う企業は、当該新規投資のみを行うための100%子会社として特別目的会社(SPC:Special Purpose Company)を作り、金融機関は当該SPCに融資をするという形をとるのが一般的です。

当該SPCは、いわゆるペーパーカンパニーですが、投資の法的な主体となって新規投資を行ない、所有権等もSPC名義となります。実際の意思決定は親会社が行います。

この形を採ることによって、当該プロジェクトが失敗に終わったとしても、SPCの親会社は株主でしかないので株式の出資分以外に責任を負わないことになります。一方、貸主である金融機関は追加のリスクを負う事になるため、そのプレミアム分の金利上乗ができる等のメリットを享受できます。

プロジェクトファイナンスは、金融機関にとっては当該プロジェクトの成否そのものを判断しなければならないことから、金融機関のプロジェクト案件に対する審査能力が試されることとなります。

また、リスクに見合ったプレミアムの設定、スキームの形成についての技術能力など、総合的かつ高度な能力が必要とされることとなります。

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