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デュレーションってなんだろう

第7回 ポートフォリオのデュレーション (その4)

 4. デュレーションによるポートフォリオのリスク管理

前ページのポートフォリオの修正デュレーションの説明から、ポートフォリオの修正デュレーションは、「ポートフォリオを構成するすべての債券の利回りが全く同じ変化をした場合」に有効な概念であることがお分かりいただけると思います。

当然、「そんなことは例外的な場合じゃないか、それならポートフォリオの修正デュレーションなんて使えないな。」と思われるでしょう。

しかし、実はそうでもありません。米国でも日本でも過去の債券市場の利回り変化を分析したところ、その利回り変化のかなりの部分は、利回りのパラレルな変化(各期間の債券とも同じ幅だけ利回りが変化する)で説明できる、という結果が出ています。もちろん債券の種別ごとの利回り変化の違いなどもありますから、「すべての債券の利回りが同じ変化をする」というのはやはり例外的なケースにしても、そのような仮定の下、債券のリスク分析をしても、全く無意味ということはありません。


ですが、やはり「すべての債券の利回りが同じ変化をする」というのは例外的なケースであることには変わりないので、ポートフォリオの修正デュレーションだけを基準に債券ポートフォリオのリスク分析をするのは大雑把すぎます。例えば、ベンチマーク対比の投資をしている場合で、ベンチマークの修正デュレーションと自分のポートフォリオの修正デュレーションを一致させたとしましょう。

この場合、「概ね」短期的にはベンチマークと自分のポートフォリオの時価変化は同じになると考えられますが、債券の利回り変化が、期間毎、あるいは種別毎に違いが大きい場合は、かなりズレてしまうことが考えられます。

では、どうしたらよいでしょうか?

話が佳境に入ってきましたが、長くなりましたので続きは次回ということで・・・

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