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ストラクチャード・ファイナンス用語辞典

コミットメントライン

コミットメントラインは、銀行融資枠とも呼ばれ、銀行と顧客(企業等)があらかじめ設定した期間・融資枠の範囲内で、顧客の請求に基づき、銀行が融資を実行することを約束(コミット)する契約をいいます。

契約期間中は、企業は融資枠内であれば、いつでも審査なしで融資を受けることができます。企業にとって、安定的な資金調達手段の確保、マーケット環境の不測の事態への対応手段の確保などのメリットがあります。

1999年に「特定融資枠契約に関する法律」が制定され、手数料設定などの自由度が広がったことに伴い、以降、コミットメントラインの利用が広がっています。なお、コミットメントラインの契約の際には、銀行の所定の審査があり、また設定した融資枠の利用の際には、金利とは別にコミットメントフィー等の手数料が必要となります。

コミットメントラインの種類

大きく分けて、以下の2つがあります。

  • スタンドバイコミットメントライン
    非常時以外には資金引出を前提としない狭義のコミットメントラインです。
  • リボルビングライン
    常時、資金引出を前提としたコミットメントラインです。

コミットメントラインの契約方法

契約方法には、以下の二通りの方法があります。

  • バイラテラル方式(相対型)
    各金融機関と個別にコミットメントライン契約を締結する方法です。
  • シンジケート方式(協調型)
    アレンジャー(幹事金融機関)を中心に、複数の金融機関と一つの契約書に基づき、同一条件でコミットメントライン契約を締結する方法です。

コミットメントラインのメリット

コミットメントラインのメリットは、以下の通りです。

  • 安定的な流動性の確保や緊急時の流動性の補完
  • 貸借対照表のスリム化とROAの向上
  • コマーシャルペーパー(CP)や社債のバックアップライン
  • 格付けの維持・向上およびIR対策
  • 金融機関との取引関係の維持
  • その他

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