【全コース、全日程オンライン受講】

第136期の各コースは、全日程オンライン受講となります。
途中参加も可能です。2024年12月31日までお申し込みできます。

第１回　金利・債券についての知識とイールドカーブ分析の基礎数理

１．金利・債券市場の概観
２．イールドカーブ分析の基礎数理
　・キャッシュ・フローの時間価値
　・内部収益率（IRR）と債券の複利最終利回り（YTM）の概念と計算方法
　・価格－利回り曲線（Price-yield Curve）
　・各種金利の表示方法の違いと相互変換方法
　・スポット・レート、フォワード・レート、パー・レート
Excel演習：時間価値と各種金利（デイカウント、複利計算、スポット・レート、フォワード・レート、パー・レート他）

第２回　イールドカーブ構築手法（１）
イールドカーブの重要性とイールドカーブ構築手法の基礎

１．イールドカーブの基礎
　・金利の期間構造（タームストラクチャー）とイールドカーブ
　・2つの「イールドカーブ」
２．イールドカーブ構築手法の基礎
　・Bootstrapping（逐次代入方式）によるディスカウント・ファクターの推計と
　　イールドカーブ構築方法
　・スポット・レート、フォワード・レート、パー・レートの概念と計算方法
Excel演習：イールドカーブ構築（スポット・レート、フォワード・レート、パー・レートの推計）

第３回　イールドカーブ構築手法（２）
国債（JGB）流通市場でのイールドカーブ構築手法

１．国債（JGB）流通市場の特徴
２．銘柄のスクリーニングと Bootstrapping（逐次代入方式）による推計方法
３．銘柄の価格誤差を考慮したディスカウント・ファクターの推計方法
４．ディスカウント・ファンクション（discount function）を特定する推計方法
Excel演習：国債流通市場でのディスカウント・ファクターの推計とイールドカーブ（JGBカーブ）構築

第４回　イールドカーブ構築手法（３）
金利スワップ市場でのイールドカーブ構築手法

１．金利スワップ取引の特徴
２．Bootstrappingによるディスカウント・ファクター推計とイールドカーブ構築
３．各種補間補手法（Interpolation）
　・線型補間（Linear Interpolation）
　・対数線型補間（Log-linear Interpolation）
　・スプライン補間（Spline Interpolation）
４．スワップ市場で成立しているディスカウント・ファクターの推計とイールドカーブ構築方法
　・スワップ金利を補間する手法
　・より進んだ手法
Excel演習：金利スワップ市場でのディスカウント・ファクター推計とイールドカーブ（swapカーブ）構築

第５回　シングル・ファクターによる感応度指標
金利変化に伴う債券ポートフォリオ価値変化の分析

１．パフォーマンス・プロフィールと債券投資のリスク
２．1bp value
３．各種デュレーション概念
４．金利感応度とコンベクシティ
５．デュレーション、コンベクシティの利用法（バーベル型ポートフォリオとその限界）
Excel演習：シングル・ファクターによる感応度（1bp Value、各種デュレーション、コンベクシティ他）

第６回　マルチ・ファクターによる感応度指標
イールドカーブ変動要因とヘッジ

１．スポット・レートを使った金利感応度の表示
２．デュレーション・ヘッジ技法とその限界
３．バリュー・アット・リスクにおけるアプローチ（Variance Covariance Matrix）
４．主成分分析（principal component analysis）の利用
Excel演習：マルチ・ファクターによる金利感応度測定と利用例
Excel演習：イールドカーブ変動要因の計測とヘッジへの活用

第７回　イールドカーブを利用したキャッシュ・フロー評価

１．各種キャッシュ・フロー評価
２．アセット・スワップ・スプレッドの計測と公社債流通市場の分析
　・アセットスワップとアセット・スワップ・スプレッド
　・アセット・スワップ・スプレッドの計測方法
　・アセット・スワップ・スプレッドを利用した公社債流通市場の分析
Excel演習：アセット・スワップ・スプレッドの計測方法

第８回　イールドカーブに関するまとめと利用方法の確認
（全体のまとめと実データに基づいた問題演習）

１．国債流通市場でのイールドカーブ構築手法の整理
２．金利スワップ市場でのイールドカーブ構築手法の整理
３．イールドカーブを利用したキャッシュ・フロー評価
　・イールドカーブによるポジション管理
　・アセット・スワップ・スプレッドの計測と公社債流通市場の分析
４．イールドカーブのもとでのリスク管理
　・金利感応度の測定
　・イールドカーブの動きを測定する
Excel演習：イールドカーブ構築と活用　ほか

第９回　イールドカーブ分析に基づく債券トレーディング

１. イールド・カーブ・トレードの基本
　・キーワードの確認
　・国債とスワップの比較、レポ・ファンディング、スワップ・ベイシス、
　　Libor改革以降のスワップ市場
　・トレードの基本型（カーブ、バタフライ、スプレッド）、リスク量、
　　キャリーとロールダウン
　・イールドカーブにおけるディレクショナリティと回帰分析
２. イールド・カーブ・ダイナミクスの基本
　・短期フォワード金利で考える
　・カーブ構成の3要素、伝統的なダイナミクスとしてのブル・スティープとベア・フラット
　・金融政策の政策を取引する典型的なカーブ・トレード
　・カーブ・ダイナミクスにおける反動としてのブル・フラット＆ベア・スティープ
　・マイナス金利導入前後、2019年の米利下げ頃からのダイナミックス
　　（ブル・スティープが困難で、フラット化に傾きやすくなる傾向）
３. コロナ禍からの金融政策引き締め局面におけるカーブの諸問題と注目された話題
　・コロナ禍での大規模金融緩和とその後の政策正常化（Fed, ECB）の過程でのカーブ
　・流動性が潤沢な状態での利上げ問題
　・英国LDIショック、米国債務上限問題（解決前、解決後）など
　・2022年以降の日銀金融政策正常化におけるJGB市場の諸問題
４. クロス・カレンシー（Xccy）・ベイシス・スワップ市場、金利よりも金利差の世界
　・ベイシス市場の仕組み（ドル調達需要）、レポ市場とのアナロジー
　・変動要因と過去の大きな流れの経緯
　・ドル供給・調達がかかわる具体的取引（アセット・スワップ）
５. バランスシート回りについての諸々
　・預金、財政と中銀・民間銀行のバランスシート
　・中銀の国債買入オペ（量的緩和）をバランスシートから見る
　・預金増のメカニズム（貸出経由、QE経由）
　・デリバティブ取引、レポ取引に伴うバランスシート
　・B/S規制（リスク量規制との比較）スワップ・スプレッドへの影響

第10回　イールドカーブ分析コース　シグマ１級検定試験