English

menu

第1話 東海岸のビバリーヒルズ

シグマヘッジファンドの源流

物語はNYマンハッタンのグランドセントラル駅からスタート。

メトロノース鉄道で約1時間、米国コネティカット州・グリニッチ(Greenwich, Connecticut)に到着します。ヨットハーバー付きの大豪邸が建ち並び東海岸のビバリーヒルズとも呼ばれるこの瀟洒な街は、現在では全米ヘッジファンドのメッカとなっており、多くの運用プロ達がその腕を競っています。

image

その歴史はテッド・ネッツガー(Ted Knetzger III、後年、Royal Bank of Scotland 会長)、チップ・クルーガー(Konrad "Chip" Kruger)、ゲイリー・ホロウエイ(Gary Holloway)というキダーピーポディ証券会社のプロトレーダー3人組が、この街にグリニッチ・キャピタル・マーケッツ社(Greenwich Capital Markets:GCM)という証券会社を1981年に設立したことに始まります。当時弱冠30歳前後の彼らはマンハッタンを離れ、これからはコンピューターと電子取引の時代ということで、ここに新天地を求めたのでした。

奇しくも1981年は、パソコン時代の幕開けをもたらした元祖であるIBM PCが発売された年です。GCMのトレーダーたちは全員、机上に新品の IBM PC を置き、画面上に動く幾何学模様(スクリーン・セーバー)を描いて来訪者を驚かせていました。その頃の Business Week 誌に、やはり IBM PC を机上に置くフィッシャー・ブラック(Fischer Black:当時、ゴールドマン・サックス金融商品開発部長)の特大写真が掲載されていたのを記憶しています。

3人組がまず手がけたのは、

儲けられるプロトレーダーとコンピューター専門家達のヘッドハンティングでした。トレーダーとして一流だった彼らの眼で能力を見抜きながら、慎重に採用を進めました。同業で老舗のゴールドマン・サックスからトレーダーチームをまるごと引き抜いた時などは、当時としては掟破りに近く相当揉めましたが、意に介さぬ強引さを貫いたのでした。

この会社はその後急成長し、1988年にはFRBからプライマリー・ディーラー資格(米国債入札等の資格)を取得し、一流証券会社の仲間入りを果たすことになります。そしてこの時、後にこの街が全米ヘッジファンド業界のメッカとなるべく運命づけられたのでした。その後、様々な経緯を経て発展を遂げ、今日ではグリニッチが、全米ヘッジファンドのメッカとなっています。

1980年代の日本は、

日経平均株価が4万円に近づく等、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた栄光の時代でした。私が勤務していた長銀も、振り返ると最高に元気な時代でした。米国展開の一環として1988年に、プライマリー・ディーラーに昇格直後のGCMを約1,000億円で買収することになりました。私は、買収に際し、同社のトレーダー達のノウハウ評価を担当しました。

この流れで買収後、GCMの約50人のプロトレーダー達と一緒になってのトレーディングと交流が始まりました。私自身の、ヘッジファンドにおける本格的トレーディング修行の始まりでもありました。彼らの多くは、その後独立し、各自の投資ノウハウを武器に、ここグリニッチでヘッジファンダーとして活躍中です。更に近年では、彼らを頼って、腕自慢のトレーダーたちが全米から集まって来ています。

(つづく)

お問合せ

本サービスに関するお問い合わせは、画面下部の「ご質問はこちら」からどうぞ。
※入力欄に「投資助言サービスについて」とご記入いただき、ご質問内容をご入力ください。

免責事項

シグマベイスキャピタル投資顧問株式会社(以下「当社」といいます。)は、本サイト、ブログ及び電子メール等で提供するサービス(以下「サービス」といいます。)に掲載する情報の正確性については万全を期しておりますが、その正確性について保証を行うものではなく、サービスのご利用により生じた損失及び障害について何ら責任を負うものではありません。
また、本サイトに掲載されている内容については、予告なしに変更、廃止される場合がありますのであらかじめご承知ください。本サイトに掲載されている内容等は、投資の参考となる情報提供のみを目的としており、勧誘を目的としたものではありません。また証券取引行為、金銭・有価証券の預託及び貸付は一切たしません。個別銘柄の選択及び投資に関する最終判断は、お客様御自身の責任でお願い申し上げます。

リスク等について

【株式・債券】
価格変動リスク:株価、債券価格、金利等の変動により、投資元本を割り込むことがあります。また、株式・債券発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込んだり、その全額を失うことがあります。一方、債券によっては、期限前に償還されることがあり、これによって投資元本を割り込むことがあります。

流動性リスク:市場環境の変化、株式・債券発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により売買に支障を来たすなど、換金できないことにより、投資元本を割り込むことがあります。

【信用取引等】
信用取引、外国為替証拠金取引や有価証券関連デリバティブ取引においては、委託した証拠金を担保として、証拠金を上回る多額の取引を行うことがありますので、価格や流動性の変動により生じた損失の額が証拠金の額を上回る(元本超過損が生じる)ことがあります。